Google広告からメディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

メディアの設計図を明確にする際は、「自分が提供するコンテンツ」と「世間の興味関心」を知る必要がある。

言い換えるなら、 “需要と供給のバランスを知る” ということ。

それを手っ取り早く知る方法の1つに Google 広告の「キーワードプランナー」というツールがある。

このツールを使うことで世界のユーザーが Google の検索スペースにどんなキーワードを入力して調べているのかを知ることができるんだ。

そしてそれらの情報は、メディアミッションやコンテンツ作成に活かすことができる他、見込み客をあなたのサイトに集めることに繋がることから集客の最大化に貢献してくれる。

そこで本記事では、メディアの設計図を描く際に必要となるキーワードプランナーの使い方を解説してるよ。

もくじ

Google広告の使い方|初期設定を初心者向けに解説

それでは、Google 広告を使ったことがない初心者向けに設定のやり方を解説していくね。

Google 広告のキーワードプランナーを使うには、あなたが広告主として広告を掲載する必要がある。この理由から、先ずは Google 広告で広告を掲載する手順を紹介しているよ。

Google 広告のキャンペーン(広告掲載)を作成する

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

Google 広告へアクセスし、「今すぐ開始」を選択する。
続いて Google アカウントからログインしよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

広告の目標に基づいた項目を選んでから「次へ」を選択する。
基本的には、「電話問い合わせを増やす」「ウェブサイトでの商品購入や申込みを増やす」を選択していればOK。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

「お店やサービスに名前」には、サイト名を入力しておこう。※後から変更可

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

ここはランディングページのURLになるので、特定のページを表示させたい場合は、https://●●●●●●.com/●●●●●●/ まで入力する。
あとから変更できるので、迷ったらサイトのドメインを入力しておこう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  1. 広告見出し1〜3を入力する。各見出しの文字数が30字までに限定されているので、小分けにして入力しよう。メディアミッションをそのまま入力する感じでOKだよ。
  2. 説明文1〜2を入力する。メディアミッションに紐づく文言を入力しよう。
  3. 電話での問い合わせを受け付ける際はチェックを入れて、必要なければチェックを外す。
  4. 入力した内容を確認してから「次へ」を選択する。
メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  • 「選択済みのキーワード テーマ」→ 広告に掲載する内容と関連性の高いキーワードを選定する。
  • 「おすすめのキーワードのテーマ」→ 関連性の高いキーワードが配置されているので、この中から選んでもOK。他に自分で選びたければ「+ 新しいキーワードのテーマ」から入力して選ぼう。
  • 選定したら「次へ」を選択する。
メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

地域を特定する際は、細かく選定する。特になければ日本だけ選定していればOK。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  • 「予算」→「予算を自分で入力する」にチェックを入れる。あとで変更するので、ここでは ¥1 で大丈夫だよ。
  • 「長さ」→「終了日を選択」を選び、終了日を設定する。こちらもあとで変更するので、適当でOK。
メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

これまで入力した情報を確認してから「次へ」を選択しよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  • 「請求先の住所の国」→「日本
  • 「タイムゾーン」→「(GMT + 09:00)日本時間
  • 「クーポン」→ 60000円使える人は適用しよう。その他、プロモーションなどの情報を受け取るか否かを選択する。
  • 「アカウントの種類」→ 「組織」or「個人」を選択する。
  • 「名前と住所」→「組織」or「個人」に関連する名前と住所を入力する。
メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

諸々入力したらポップアップ画面が表示されるので「同意して続行」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

以上で Google 広告の初期設定は完了!

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

広告のポリシーチェックが完了するまで審査結果を待つ

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

広告設定は完了したものの、アカウント開設をした直後なので審査が入るよ。一先ず今日はここで終えて、明日移行にアクセスすると「保留 → 有効」に切り替わっているはず。

その間、別の設定を終えておこう。

エキスパート モードに切り替え キーワードプランナーを有効化する

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

Google 広告管理画面の右上から「設定」をクリックし、プルダウン表示された項目の中から「エキスパートモードに切り替える」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

エキスパート モードに切り替える」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

すると「キーワード プランナー」が使用できるように切り替わるよ。このツールは、検索ボリューム数を調べていくうえで使用していくから覚えておこう。

Google広告のキャンペーン内容を変更・編集する設定方法

さぁ、無事に広告のポリシーチェックが完了したら、実際に広告を出稿していくよ。その前に、「広告のターゲット設定」や「広告の予算設定」を見直そう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

上画像は、初期設定を終えた翌日にアクセスした画面の状態。「キャンペーン」の項目に表示されているのが前日に作成した広告掲載の内容になるよ。この項目から「キャンペーンを表示」を選択しよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

すると前日は「保留」だったのが「有効」に切り替わっていることがわかるね。この状態になっていれば無事に広告掲載できる状態にあるということだよ。引き続き微調整して実際に広告を出稿してみよう。

予算、期間、広告のスケジュールを編集する方法

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

「予算、期間、広告のスケジュール」から「編集」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

1日あたりの広告予算を変更する際は、ここから変更できるよ。変更する際は、「編集」を選択しよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  • 「予算を自分で入力する」→ ここでは1日の平均予算を入力しよう。「平均予算」は、掲載する広告のキーワードによって大小の違いが生じる部分。ブログで取り扱うジャンルによって変わると言ったほうがわかりやすいかもしれないね。

    平均予算は、金額入力スペース下の丸いボタンを右に移動すると金額を調整できるよ。上画像では「黄色」になっているけど、右にスライドして適正な価格帯になると「青色」になる仕組み。予算に応じて設定しよう。
  • 「終了日を選択」→ 「キーワードプランナー」で検索ボリューム数を細かく調べる際は、広告掲載に約500円の使用と3日間くらいの継続的な掲載が最低限必要になるよ。だから大体3〜4日間に設定しておけばOK。

選定している「キーワードのテーマ」の競合性が高い場合、数百円の設定ではクリックされない可能性も高い。その場合は、1日の平均予算を上げざるを得ないことを覚えておいてね。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

初心者であれば、気にする必要のないポイントだけど、今後、広告を定期的に掲載するようであれば重要な項目になるかな。「広告のスケジュール」では、広告を配信する「時間帯」「曜日」を選択できるよ。

常に掲載する際は「終日」。ターゲット属性に合わせて時間帯を選ぶ際は、編集しよう。

検索語句レポート&キーワードのテーマを編集する方法

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

いざ広告を出稿したものの、なかなかクリックがされない場合は、1日の平均予算を上げる、もしくは「キーワードのテーマ」を変更してみよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

「キーワードのテーマ」から「編集」を選択してランディングページと関連性の高いキーワードを選び直そう。

広告文、画像、ランディングページを編集する方法

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

「広告文、画像、ランディングページ」の変更を行う際は、こちらの項目から「編集」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法
  1. 「広告文」→ 現在配信している文言を変更したい際は、こちらから変更する。
  2. 「画像」→ 広告に画像を表示させたほうが良い場合や画像を変更したい際は、こちらから変更する。
  3. 「ランディングページ」→ 現在広告に設定しているページを変更したい際は、こちらから変更する。
  4. 「ビジネスの情報」→ 「お店やサービスの名前を広告に表示する」を変更したい場合や広告に通話ボタンを表示する際は、こちらから変更する。

Google広告に予算を入金する手順

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

全ての設定を終えたら広告に使用する予算を入金しよう。「ツールと設定」から「請求とお支払い」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

お支払い」を選択する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

「お支払い額を指定」から予算に使用する金額を入力する。
キーワードによっては1000円では足りないかもしれない。その場合は、2〜3000円ほどを入力する。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

以上で予算の入金は完了。

クレジットを入金すると「−(マイナス)」のマークが¥の左側に追加される。これは、クレジット残高があるという意味。だから、未払い残高があるという意味ではないのでご心配なく。

Google広告 審査完了

実際に広告掲載が開始したら、Google 広告からメールで通知が届くよ。

Google広告 クリック数が反映されない原因

Google 広告の掲載が開始後、Google Analytics(グーグルアナリティクス)にもアクセス数が反映されているのに、管理画面をチェックしても一向にクリック数が反映されない場合は、以下をチェックしよう。

Google広告 クリックが反映されない原因

Google 広告の管理画面 右上から「日付」を選択する。

Google広告 クリックが反映されない原因

すると、カレンダーがプルダウン表示されるので、日付を選択し直す。
広告開始日を含んだ日付を選択しよう

Google広告 クリックが反映されない原因

日付を変更すると上画像のように切り替わるよ。俺の例でいうと、2022年3月31日は広告掲載を開始していないので表示されなかった。広告掲載を開始した日は、2022年4月1日なので、上画像では4月1〜2日分のデータが反映されていることになるよ。

無事に表示されたら「キャンペーン」の項目から「キャンペーン表示」を選択しよう。

ランディングページと関連性の低いキーワードを除外する

キーワードプランナーだけを使用するとはいえ、せっかく有料で広告を掲載するなら良質なユーザーを訪問させたいよね。

そこで以下では、ランディングページに可能な限り質の良い見込み客を誘導するために必要なキーワード設定の見直しについて解説してるよ。

検索語句レポート&キーワードのテーマを編集する

「検索語句レポート&キーワードのテーマ」から「編集」を選択する。

「表示された広告をクリックする前にユーザーが検索した語句です」の一覧から、この検索語句を検索したユーザーは、自分のコンテンツと相性が合わない、もしくはアクセスして欲しくない、アクセスしてもらっても効果はない、と判断したキーワードにチェックを入れていく。

複数ある場合は、複数のキーワードにチェックを入れてから「+ 除外キーワードのテーマに追加」を選択する。

除外する基準は、例えば「楽して稼ぐ」系などで検索するユーザーは質が低いので、わざわざ広告費を支払ってまで集客する必要性を感じないことから除外の対象にしてるよ。このようなタイプの人が訪問したところで、俺のコンテンツとの相性は悪いからね。ここは割り切って取捨選択することをおすすめする。

除外の設定が完了したキーワードは「除外キーワードのテーマ」に追加されるよ。やっぱり戻したいと思ったら、「編集」から削除すれば、元に戻るのでご安心を。

Google広告 キーワードプランナーの使い方

ようやく一番使いたかったツールの説明ができるね。

Google 広告の管理画面 右上から「ツールと設定」を選択後、「キーワード プランナー」を選択しよう。

メディア設計に必要なキーワードを簡単に抽出する方法

新しいキーワードを見つける」をクリックする。

  1. 自分のコンテンツと関連性の高いキーワードを入力してキーボードの Enter を押す。すると、キーワードが追加されるよ。上画像では「nft」と入力。
  2. 結果を表示」を選択する。

すると、入力したキーワードに関連するキーワードの他に、複合キーワードが追加されるよ。上画像の「月間平均検索ボリューム」を観てみよう。

「月間平均検索ボリューム」とは、指定した期間、ここでは解りやすく1ヶ月間としよう。その期間中に Google の検索スペースから、そのキーワードが「これくらい検索されましたよ」という数値の結果が表示されている状態を指す。

ただ、この数値、抽象的過ぎるよね。例えば、「nft とは」の検索ボリュームは10万〜100万と、桁が1つ変わるくらい大雑把な数値が表示されている。

これには理由があって、有料広告を掲載していないユーザーに対しては、このような大雑把な数値しか表示されない仕組みになっているんだ。

したがって、厳密な数値を知りたければ有料広告を掲載する必要がある。だから、ここまでの手順を説明する必要があったんだ。

いや、でもこれまでのプロセスで有料広告の掲載が始まって、実際にクリックされてるよ?って思うよね。

この点も一昔前なら Google 広告のアカウントさえ作成していれば無料・有料問わずキーワードプランナーを使用できたんだけど、この近年で仕様変更が行われたんだ。

少し前の時期であれば、1日100円でも広告掲載を利用すれば翌日にはキーワードプランナーを使用できたんだけど、今では1日200円以上に加え、数日間(おそらく3日以上)の広告掲載をしていなければキーワードプランナーから厳密な検索ボリューム数を調べることはできなくなってしまったんだ。

上記の結果、広告掲載後から一ヶ月経過すると無料版、すなわち大雑把な数値の検索ボリューム数に切り替わる仕組みになっているよ。

とまぁ、有料であるがゆえに Google 広告の入金を渋る傾向にある人もいるかもしれないけれど、良質なユーザーを訪問するキッカケを構築できれば、サイトのパフォーマンスも上がり、検索エンジンからのアクセス数も増加していく。

もし、予算がある人は毎月一定の入金を行い、Google 広告の活用を検討するのも選択肢の1つとして良いと思う。

具体的な検索ボリューム数が反映された状態

Google 広告を掲載開始してから3日後、キーワードプランナーで月間検索ボリュームを調べた結果、抽象的な検索数値から具体的な検索ボリューム数に切り替わった。

ここからキーワード候補をダウンロードして、メディアミッション用にストックしていこう。

Google広告 キーワードプランナーの使い方
  1. 「月間平均検索ボリューム」の項目をクリックすると、検索ボリューム数が高い順に切り替わる。
  2. カレンダーを選択すると、期間中の検索ボリューム数を調べることができる。
  3. 「キーワード候補をダウンロード」をクリックして、「csv」「Google スプレッドシート」から選び、キーワード候補をダウンロードする。
Google広告 キーワードプランナーの使い方

ダウンロードしたファイルを開く。

Google広告 キーワードプランナーの使い方

月間平均検索ボリュームが表示されているタブを右クリックし、プルダウン表示された項目の中から「降順に並べ替える」を選択する。すると、検索ボリューム数が高い順に配列される。(ソフトは、Numbers を使用)

Google広告 キーワードプランナーの使い方

キーワードが表示されているタブを右クリックし、プルダウン表示された項目の中から「ヘッダ列を前に追加」を選択する。

Google広告 キーワードプランナーの使い方

このようにして●印などを使い、「メディアミッション」や「コンテンツプランニング」で選定したキーワードを管理しやすいようにしておこう。

以上が「Google 広告」と「キーワードプランナー」の基本的な使い方になるよ。

Google 広告を停止する方法

Google 広告を停止する方法
Google 広告を停止する方法

掲載した Google 広告を途中で停止したい際は、「有効」になっているタブをクリックして「一時停止」に切り替えよう。

タブがクリックできないキャンペーンに関しては、「キャンペーンを表示」を選択すれば同じように掲載広告を停止することができるよ。

まとめ

それでは最後にまとめるよ。

メディアの設計図を明確に表す手段の1つとして本記事では、Google 広告の「キーワードプランナー」というツールの使い方について解説してきた。

なぜ、キーワードプランナーを使い、検索キーワードを調べる必要があるのかというと、「自分が提供するコンテンツ」と「世間の興味関心」を調べる、すなわち “需要と供給のバランス” を知る必要があるからだったね。

このプロセスを踏むことでメディアの設計図に役立てることができる他、自分が提供するコンテンツのなかで、どのコンテンツがどの程度の価値を創造できるかを推測できるようになる。

また、キーワードプランナーの他、Google 広告に少額でも広告を掲載することは、自分が提供するコンテンツと関連性の高いユーザーをサイトに集めることができ、集客の最大化に貢献してくれる。

特にメディアを運営し始めた頃は、アクセスはゼロに等しい。このような場合は、Google 広告を使って見込み客を集める方法も選択肢の1つとして持っておこう。

無事にキーワードプランナーの使い方が理解できたら次のステップでは、メディアミッションに関連するキーワードを全て抽出していこう。

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